父親、「なんか変なことをしてるぞ(笑)」
母親、「外壁の上に外壁パネルを被せるカバー工法よ」
父親、「お前、どうして知ってるの?」
母親、「うちも、そろそろ家の塗り替えをしなくてはならないと思ってたから、色々調べて知ったのよ」
父親、「外壁の上に、外壁パネルを被せちゃって良いのか?」
母親、「雨具を着て、傘を差すようなものじゃないの」
父親、「傘は頭を濡れないようにするためで、雨具は体を濡れないようにするためだから、外壁の上に外壁パネルを被せるってことは、雨具の上に雨具を着るようなものじゃないの?」
母親、「同じことじゃない」
父親、「全然同じじゃないよ」
母親、「何が同じじゃないのよ」
父親、「雨具の上に雨具を着たら、蒸れて暑いじゃないか」
母親、「蒸れて暑いなら、脱げば良いじゃない?」
父親、「雨具なら容易に脱げるけど、固定してしまうカバー工法では、被せた外壁パネルは容易に外せないだろ」
母親、「てことは、カバー工法だと、家の中が蒸れるってこと?」
父親、「そういうことじゃないの」
母親、「外壁パネルを被せる場合、元の外壁は補修をするのかしら?」
父親、「被せるのだから、補修はしないんじゃないの」
母親、「外壁の上に外壁パネルを被せたら、耐震性はどうなるのだろう?」
父親、「カバー工法を誰がやるかだよな。リフォーム業者がやる場合は、耐震性なんて度外視でやっちゃんじゃない」
母親、「そうだと心配ね」
父親、「だから普及せず、塗り替えをする人が多いんじゃないの」
カバー工法を目の当たりにして違和感を覚えたため、我が家は昔から行われている塗り替えを行った。