家の塗り替えのことで両親が揉めて、かれこれ1週間が経った。
私、「今日も、朝ご飯は無いのかな?」
姉、「家の塗り替えにお金が掛かるから、節約するらしいわよ」
私、「家の塗り替えをすることは決まったの?」
姉、「知らない」
家の塗り替えに関わらず、我が家に経済的余裕は無い。
私、「お母さん達は、何で揉めてるの?」
姉、「お金のことよ」
私、「家の塗り替えをすること自体は、揉めてないの?」
姉、「塗り替えをすることでは揉めるわけないじゃない、外壁の塗装が剥げてボロボロなのだから」
私、「家の塗り替えって幾らするの?」
姉、「100万円くらいするんじゃないの?」
姉が100万円と答えたのは、姉は100万円が大金だと思っているから。
具体的に幾ら掛かるかは分からなくても、家の塗り替えに大金が掛かることは、子供なりに分かった。
家の塗り替えの話が出てからは、家の中の雰囲気が悪い。
以前は居間でテレビを見れていたのだが、家の塗り替えのことで両親が揉めていると、私と姉は子供部屋で勉強をしてなくてはならない。
私、「お姉ちゃん」
姉、「・・・」
姉が返事をしてくれないのは、机に向かって勉強をしているフリをして寝ているから。
通学途中
友達、「今日のテスト、どうだった?」
私、「全然ダメ」
と答えたが、机に向かう時間が長かったため、テストの手応えはあった。
家に帰ると
母親、「家の塗り替えをすることになったから」
私、「いつするの?」
母親、「9月に入ってから」
メッチャショック。なぜなら、9月から家の塗り替えをするってことは、夏休みの間は勉強をするフリをしてなくてはならず、遊べないから。
しかし、その甲斐あって、夏休み明けのテストは、メッチャ良かった。